たまに帰ってくる掲示板。さよならもっちー編。

以前SNSでお伝えした通り、ベースのもっちーが今年限りでキヨステを脱退することになり、脱退理由はいずれ本人から発信があるのではと思います。例えばこれが、若きバンドにあるようにメンバー間で一人の女性を奪い合い…などという理由であれば、皆さんを幾らか盛り上げることができたのかもしれませんが残念ながらそうではなく、それなりにやんごとなき事情によるものであります。
20年以上前、今のキヨステメンバーはそれぞれ別のバンドで同じライブハウスに出たりしていました。もっちーとは、そこで知り合って以来のつき合いですが、5年前、当時は2人だったキヨステで出したCDにはベースを重ね録りしていたため、それをライブで再現しようともっちーにヘルプで弾いてもらって以来、メンバーとして一緒に活動してきました。
脱退の報に3日ほどは泣き暮らしましたが、ゴキブリ級のバンド生命力は「もっちー脱退まであと○回!」とその都度銘打ち、少しでも集客に結びつけようというカウントダウン商法を思いつき、早速「あと3回!」と宣伝しようとした矢先、この貧しき発想への天誅か、台風がやって来てライブは中止でございます。
というわけで「あと2回!」。キヨステ全力の2本の企画ライブでもっちーを送別したいと思います。まずは11/16。知り合ったのは最近とは思えぬ、合同忘年会などして盛り上がった、曲も演奏も無茶苦茶いいのに、なぜかライブは年に1~2回のツチノコバンド「おチョコ」とのツーマン企画。おチョコと知り合うきっかけをくれた「room202」をゲストに、店の都合でドラム等が鳴らせない19時前に、弾き語りとトークライブ、フードはお馴染み「きしぱん」です。
興味がない方へのアプローチも肝である特撮トークライブは、今年7月、キヨステライブよりも好評を得たことに気を良くし、この時、時間切れで省略した部分を補完し動画も増やした完全版としてお送りします。電人ザボーガーの動画編集などしている暇があるのなら、もっちーの後任を探す方が先ではという自分の中の正論と格闘しながら鋭意準備中ですが、あと2回のもっちーに会うついでに、開演よりお越しいただけますと幸いです。さよなら。
category - その他バンド活動
- 2019/11/01 (金)
帰ってきてしまった一人掲示板。

久々に140字では無理でした。私の父は月刊WillやHanadaの定期購読者と言えば分かる人は分かると思いますが、安倍・自民党の熱烈支持者です。私の好きな友人達の中にも自民党支持者は多くいます。彼らの多くが理知的に物事を見ることができる人達でもありそうなのに、だからこそなおさら解せないのが、今の首相や政府をどうして是とできるのかです。極力、偏りなく明らかな事実だけを見ようとした上で、年金、外交、武器購入の内容等はもちろん、国会答弁やインタビューで見せてしまっている人間性だけを見ても。
今の、首相がと言うよりも裸の王様を前面に立てながら、この国を牛耳ろうとする人達の狡猾さ&実行の徹底ぶりは、私が物心ついてから見てきた政府の様子とは1ランクも2ランクも違います。早くから力を入れた、マスコミの手なずけ効果などは絶大でした。いくらSNSなどで、れいわ新選組すごい!などと盛り上がろうが、テレビで扱われない限りは、内輪同士の勘違いフィーバーに終わることを彼らは最初から分かっています。ここ数年の選挙では常ですが、選挙が近づこうがテレビが扱いさえしなければ投票率は低いままをキープ、組織票が強い党が楽勝です。
せめて皆が投票に行った結果で納得したいと、こんな場末のバンドサイトで選挙の度に高い投票率への望みを書いても、セルフガス抜きするようなもので、選挙後の落胆も、政治を語ると敬遠されるマイナスもお約束です。別に上からものを言いたいわけではありませんが、自殺しようとする人を止めたら、余計なことしやがってと罵倒され、だったら好きにしろよと言いたくなってしまうような、最近はそんな感覚に陥っていました。
ネット発言やデモ参加などよりも、小さくとも確実に自分の力を発揮できる最後の砦が投票行動です。ここを見てくださっている人達は選挙に行かれる方が多そうですが、それぞれの周りに選挙に行かない家族や友人が何人もいますよね。選挙に行こうなどと声かけしてうざがられたくはもちろんありませんが、せざるを得ないと思わされるような日が生きているうちに来るとはあまり想像していませんでした。この国が本気でボロボロになっていくのを見て鬱々としていると言うだけで私はパヨク扱いなのでしょうか。いや、ボロボロどころか最高じゃんと、自分なりに見た上で現状を肯定する票を入れるのでも構わないと思います。現状を見てくれるのであれば。見た上でもやっぱいいじゃんと思えるならば。―― 選挙に行かないという友人に声をかけてみるかと思っています。さよなら。
category - 世間は
- 2019/07/17 (水)
一人掲示板。

ホームページなるものを開設しているのはプロのメジャーバンドさえちらほら、ブログさえまだ登場する以前のインターネット黎明期、キヨステ前に活動していたバンドのサイトを開設した直後から、サイトのトップには日記的なものを掲載してきた、そのタイトルが「一人掲示板」でした。当時、あちらこちらで目にした「インターネットで世界に発信」などという、ホームページさえ作れば世界中からアクセス殺到のような宣伝文句を目にした時の、「なわけねーだろ」の表れです。
元キヨステメンバーのカメさんと不定期でライブしている弾き語りユニットの名前にもしている「一人掲示板」ですが、当初は何度もサイトを覗いてもらうためには何か更新されているものがなければと、せっせと三日に一度くらいは書き込んでいたものでした。ネット人口も少なかったため、時には自分のストレス解消のように、職場の上司への罵詈雑言も大したためらいも感じずに。
近年、仕事がきっかけでSNSに手を染めて以降、どうせならとバンド目的で継続していたら、徐々にSNSへの書き込みが主となり、一人掲示板へは数ヶ月に一度、それはその間SNSで書いたことのダイジェスト的なものに成り下がり、いっそサイトのトップにツイート埋め込めばそれで十分ではないかと。
そんなわけでサイトを改修したわけですが、考えてみると20年以上続けてきたものをやめることなるわけで、一抹の寂しさもあるような。長い間、目にし続けてくれた皆さま、ありがとうございました。さよなら一人掲示板。さよなら。
category - サイト
- 2019/05/25 (土)
今さら新年最初の書き込み、失礼します。

今年に入り、日にちを置いて二度、39℃の熱に襲われた身体の回復の遅さには老いしか感じず、今年は充実した終活をよりアグレッシブに進める機運が嫌でも高まってまいりました。気づけば二ヶ月ぶりの書き込み。この間、車で10分離れたところに引っ越しただけで神奈川県民から東京都民となり、ハードな作業に身を任せるだけで5kg減の引っ越しダイエットにも成功し、よく分からないうちにニューシバタとして2019年を迎えております。
テレビもネットも繋がらない環境だったり、繋ぐ時間がないくらい目先のことのみに追われた数週間であらためて思ったのは、別に生命の危機に脅かされるわけでもなく昨日と同じように今日が過ぎていく中では、世の中がやばいことになっていると実感させられる機会は本当にないものだなと。実際には、十年後に振り返るとするならば、この時代、この国は本当に滅茶苦茶になったと評されることがどんなに明らかな今でも、実感しにくい速さで少しずつ少しずつ進んでいく悲惨とは、こうも認知されづらく、そしてその実感は、ネットに接続し自分から情報を漁りに行って初めて得られる、もはやマニアックな行動の末の話なのだなと。
仕事、家事、日々の用事に追われる我々大衆にとって、マニアックさに走らず知る機会をくれるものがテレビや新聞でしたが、昔から「国民は怒っている!」などと世間で言う時、それは「マスコミやってる連中が怒っている」に過ぎないことを、よく知っている人達が、まずそれらを徹底的に押さえにかかれば、国民の怒りなど存在もせず、後は楽勝ということでしょうか。昔は、例えワルな人間でも、情けやその人なりの矜持で抑制していた、「いくらなんでもここまでやっちゃあヤリ過ぎかな」というレベルの圧力も虚構も、躊躇無くやり切ってしまう、そんなスタイルが普通になってしまった今な気がします。
という感じでグダグダ書いてしまった、1ミリもニューではないシバタ感溢れる私ですが、今年も自分らしく生きられればと思います。そして相変わらず「らしさ」の核はバンドですので、古石とモッチーとの「キヨステ」、同じ時間を共有してくれる方を求めて演奏活動を続けたいと思います。まずは27日(日)の渋谷ホームでのライブ。今年もどうぞよろしくお願いします。さよなら。
category - 世間は
- 2019/01/25 (金)
覚えのある古い船。

観光資源がある町に住む人達にありがちな話と同じく、私も誰かを案内する時しか行くことのない横浜の観光エリアです。遠方から来た知人を連れ、現在の姿になってからは初めて大桟橋に行きました。屋上からの眺めは横浜の夜景を見渡せる確かに素晴らしいものでしたが、そこはほぼ海の上であり、吹きすさぶ寒風に耐えられたのは10分にも満たなかったでしょうか。大桟橋にはロイヤルウイングという船が停泊中でした。
この船、元々は古いクルーズ船で、今から30年ほど前にエンターテイメント・レストラン船として改装されたそうです。バブル崩壊直前、当時のバンドメンバーの友人が参加しているイベントサークルがこの船を借り切り、数百人の学生を集め、バブルガムブラザーズや杏理、シーナ&ロケッツなどのコンサート、ビュッフェにディスコ、横浜の海をクルーズしながら船上パーティーという、いかにもバブルとしか言いようのない企画の中で、そのバブルガム達の出るコンサート会場に学生のバンドを何組か出したいと、我々のバンドにも声をかけてくれたのでした。
パーティー前夜、出演の学生バンド達は川崎の埠頭に集められ、音響機材や楽器などを船に積み込む荷役を、おにぎりとお茶という報酬で、しかも風雨でびしょ濡れになりながらやらされたのですが、この時、最初に何組も聞いていた出演予定の有名ミュージシャン達はバブルガムのみになっていたのでした。そして翌日の船上パーティー、出航直後に始まったバブルガムブラザーズのライブは数百人の学生で埋まり大盛り上がりであり、それが終わり、我々学生バンド達の出番となりました。
既にお察しいただいているでしょうか。海上での数時間、プロのライブ、酒・食事、異性との出会い、それらを求めて高い金を払いパーティーに参加した若者の誰が、シケた学生のオリジナルバンドなど聞くものでしょうか。たった5分ほど前まで目の前にあった数百人の人の波は幻のように消え、会場からは文字通り人っ子一人いなくなりました。しーんとして波に揺れる、誘拐されてぶち込まれた船倉のような場所で、2~3人のスタッフのみを前に演奏する中で、我々を誘った友人スタッフが申し訳ないと思うあまりか、1曲終わるごとに一人、ヒューヒュー言う声だけが響き渡る光景が強烈に焼き付いています。結果的にプロのミュージシャン達とのライブをエサに、前夜、安価な労働力として使われただけの我々は、まだ20歳を過ぎたばかりだったか。虚無という言葉もまだ使い慣れない頃の楽しい思い出、ロイヤルウイングはまだまだ現役らしくキラキラしていました。さよなら。
category - ただの日記
- 2018/11/21 (水)
生(ナマ)。

PCやスマホで見るもの、聞くものと、生でのそれとは明らかに違う、そうであるうちは生演奏や絵の展示をすることに興味を保てるかなとは思いますが、WEB上に溢れる動画等ですら生の価値を駆逐してきたのですから、VRなどがさらに普及すると生などどうでもよくなる日が来るのでしょうか。上の写真、ギャラリーの明るくフラットな照明で撮った写真は、部屋より実物に近い色には写ってくれました。会期中の入場者は約2,000人だったそうで。誰の目にも触れず眠っていた絵がそれだけの人に生で見てもらえたことで無理して出した甲斐があったかもです。
10年以上前か、中学の頃に好きだったバンドが大御所となっており、そのライブDVDを見た際、演者が歳を取り、動きが緩慢になるのは仕方ないことであるのに、編集におけるカメラの頻繁な切り替え、一つのカメラでもフレームやズームを派手に動かしまくることで躍動感や臨場感溢れる出来になっていることに、その手法を編み出したこの世の誰かに感心したものでした。かと言って同じ頃、そのバンドを生で見た際に動きの無さに退屈だったかと言うとそうではなく、まさに別物になる映像化で失われるニュアンスの補正という感じでしょうか。その程度に留まればよいのですが、生の良さを駆逐する逆で、生のダメなところでもいくらでも良い方向に作れてしまえるのも、映像作品やネットに溢れる写真や動画ですよね。
先月、出させてもらったライブでは、主催者の方がプロに動画撮影を依頼していたらしく、ライブ後にその動画をいただきました。少ないカメラで躍動感を出す、上に書いた私が感心していた手法に、コントラストを上げて色鮮やかに、音はコンプで圧縮し迫力を出しているようで、これらのテクさえ押さえれば、私も起業できるかもしれません。
→ 2018.10.7 ライブダイジェスト
この動画を見て「生で見るより5割増しで良く見えるじゃん」などと面と向かって言ってくる粗暴な方はまだいませんが、心の中で思われないように、いい生演奏をしたいと思うキヨステ、年内のライブが決まりました。1年以上ぶりにホーム、ヘブンスドアへ帰還し、その2日後、毎年恒例のスタジオライブに呼ばれています。さよなら。
category - その他バンド活動
- 2018/11/06 (火)