過剰なポジティブが苦手なだけ。

先週は仕事の残業が厳しかった割に、ライブのあった金曜も元気だったので、まだまだ若いぜなどと危うく勘違いするところでした。ライブ翌日は、行く予定にしていたライブもあきらめる屍状態であり、記憶も薄く、半分、あちらの世界を彷徨っていたのでしょうか。しかしライブはやれるだけやった感じでしたし、お出でいただいた皆さん、CDを買ってくださった皆さん、ありがとうございました。
先月のライブでのあまりにネガティブなMCについては、各方面よりお叱りもいただきましたこととともに、ここでも触れさせていただきましたが、それゆえ今回のライブではネガティブなMCを今後封印することを宣言するも、今度は別のお客さんから、柴田らしくなくなるのはちょっと...などと言われ、困ったものです。
過剰なネガティブさは自分でも何とかしたいと思うこともありますが、過剰なポジティブさへの嫌悪感がその思いを鈍らせもするようです。居酒屋甲子園というものをネタにここに書かせてもらったことがありましたが、劣悪な環境で働く若者達の目を、「お客様への愛」だとか「仲間との絆」だとかの抽象的で曖昧な、しかしポジティブな雰囲気だけはする言葉(ポエムと揶揄される)でくらませ、結局何がどうなるのかはないまま、何となく良い気分にさせる。こういうやり方はブラック企業だけでなく新興宗教などでもよく目にするパターンなわけですが。
最近の「一億総活躍」、しばらく前の「日本を取り戻す」、一体何がどうなることを言うのか、これこそまさにポエムですよね。こう書くと自民批判のような、政治的なことを書いているように取られ、気分を害される方もいらっしゃるかもしれませんが、一番言いたいことは、こういう表現で人を導こうとすることの怖さの話です。相手が共産党だとしても同じですし、むしろこのような表現はどちらかと言えば左翼連中の方が得意なイメージでしたが。
愛、夢、希望、勇気、絆、こういう言葉を好きな人達の多さは流行りの歌で何が歌われているかでも分かるわけですが、そういう耳ざわりのいい言葉に慣らされちゃまずいぞなどという歌詞が多くの人にウケるはずないわなと、我ながら思います。どうでしょうか。最後はネガティブでキメてみました。さよなら。
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category - 世間は
- 2015/10/21 (水)